えごま栽培の一年

 ※現在は初期の古い情報です。少しずつ更新します。えごまは無農薬・無化学肥料で栽培は変わりませんが、ど正直に自分の覚書です(汗)

 栽培初期に自分が思ったことのまとめです。実際は収量をあげるために摘心などもやっていく必要もありますので、そのあたりは研究中です。あくまで余り手を掛けられない場合の育て方になります。

 株間や畝幅は研究中です。1株が良いのか3株をセットに植えたほうが良いのかもまだまだやっていくうちに覚えている段階。少ない反別で収量を増やす方法を模索中。

 ブログのほうはやや間違いなどもありましたので消します。

 基本的に自分はえごまに関して肥料強く意識しないですが、石灰や堆肥などは入れています。休耕地の場合はそういった土壌の改良は多めに、肥料のあげすぎはあまりよくないともききます。3年ほどの休耕地に肥料なしで植えましたが、十分に育ちました。実際に肥料を入れたことはないので肥料を多くするとどうなるかは試していません。ボカシ肥料等自作しはじめたらそのあたりは研究していくつもりです。

 えごまはシソの突然変異です。青シソや赤シソ、ちりめんシソのそばに植えないでください。交雑します。(以前に植えられていた方はシソが自生すると思いますが、花がつく前にシソを食べるか移動して下さいね)。

①種まき(播種)

青森県田子町では大体5月上頃の温かくなりはじめたころ種をまきます。畑か苗箱にまいて土をかぶせ水をやります。苗になるまで約3週間ほどです。花壇の花の要領で大きくなるまでは水を毎日じょうろでやります。今年は寒かったせいかだいぶ遅れましたので、一昨年ごろの内容を載せています。

小さな種を畑に直接植えても良いのですが、苗で植えたほうが良いです。よく育つものを選別できるのと、十分な間隔を保って大きく育てるのに適しています。大きいほうが雑草に負けにくいです。

 畑に植える場合は種を決めた区画にばらまき、ふるいに土を入れてかぶせますが、ここでは園芸や小規模の栽培について書きます。

 写真のようにホームセンターで150円くらいで売っているマスのついた育苗箱(底に穴が開いたもの)に湿らせた園芸用の土を詰めます(後でかぶせる土も残して下さい)。それから茶碗くらいの器に水を入れて、串(または先を尖らせた割り箸の片方)の先を水につけぬらし、エゴマをとります。こうすると指でつかみにくいエゴマを先端に付着させることができ、そのまま土にずぼと刺すと種を簡単に植えられます。串の先端が汚れてきたら、水につけて洗い落とします。

 育苗箱はどこまで植えたか分からなくなりやすいので串など刺して印をつけながら作業をします。終わったら、土をかぶせます。置く場所は土の上。穴から根が出ますのでそれを阻害するコンクリートやタイルなどの上はだめです。

 ※畑に種を播いて苗にする場合は厚まきしないようにして下さい。苗がひょろんとしたものになりますので^^;

②こまめに水をやる

エゴマは種が小さく、初期の成長は遅いです。苗になるまで3週間~4週間ほどかかります。特に家庭でやる場合は時間がかかるでしょう。大きくなるまで晴れた日は朝にジョウロで水をやります。最初はなかなか芽も出ず、大きくならないですが水をやっていれば1週間ほどで必ず芽が出てきます。水をやる際の注意点は端のほうもしっかり水をあげて下さい。あまり暑い日中や夕方に水をやるのは避けたほうが良さそうです。早めに大きくする場合はハウスの中など温かくすると良いです。

③苗植え

 大体6月の上旬から中旬の頃です。10センチ以上になって葉が広がってきたら、苗として植えていきます。このとき背がひょろんと高く葉が細い感じのものよりも、背が低くてもどっしりした葉が大きいものを選んで下さい。

 以下の写真は畑にマルチを張って植えた写真ですが、張らずに植えて問題ありません。できれば隣の苗と30センチ以上間隔を開けて下さい。

 苗箱の場合土ごと一緒に植えれば良いので楽です。くたっとなった状態で植えずに済みます。植える場所に水を入れておくと、根に水分を確保することができます。

 植えてからの雑草の対策は小さいうちに除去することが大事なので、竹箒などで細かい雑草の芽を掃いたり、土などかぶせて対処。大きくなってきたら、雑草を取らなくても伸びます(この辺りは植える方の性格が出るかと!)

④摘心や土上げ

 マルチを張っている場合は不要ですが、そのまま植えた場合は管理機などで土上げが必要になります(7月~8月)。えごまが育ってきたら草に負けなくなります。摘心についてはこれから検証していきます。


⑤開花

 花が咲く時期は場所にもよりますが、大体9月頃です。その頃になると葉を食用にしている場合、味が落ちてきます(栄養が花にいきます)。花はすぐ落ちていきます。この時期に近くにシソなどがあると受粉するので注意。

 エゴマ自体の色や葉っぱもだんだんと黄緑(エゴマによっては赤色を帯びています)になり、実をつける準備がはじまります。このあたりからエゴマを観察し、花の落ちたガクの中に白い実(大体4つほど)が入っているか色がどうなっているか(段階で黒いえごまだと白~紫~褐色へ変化)を見ておき、実の色の変化、エゴマの色の変化具合を見て刈り取りを行います。およそ10月上旬頃です。あまり遅くなり茶色になってしまうと実が落ちはじめますので鳥に食べられてしまいます(鳥はエゴマが大好物!)。

⑥刈り取り

 刈り取り方法は植えた量で変わると思いますが、畑だと刈払機、家庭菜園で少量であれば木の枝などを切れるハサミやのこぎりで良いかもしれません。

 刈ったエゴマは大体4株くらいを麻紐等で束ねて干します。干すのは乾燥させるのが目的です。干す目安は2週間前後。雨が続いた場合は長めに干して下さい。ビニルなどをかぶせるのも良いですが、覆い過ぎると虫が発生したりしますので上のほうだけにしたほうが良いです。

⑦脱穀

 十分に天日干しが終わりましたら、今度は実を収穫する作業です。実はぽろぽろと落ちますので、ビニルシートなどをひいて棒などで茎を叩きます。すると、実だけでなくガクやごみも落ちますから、集まったものを園芸用のふるいを使って実を選別します。園芸用のものは網が3種類のふるいがついたものが良いです。ただし、一番目が細かいものはエゴマが下に落ちない場合もありますので、ネットで買うよりも網の目を確認して買ったほうが良いのですが、網は寸法よりも細かいときなどアバウトなので、落ちない場合は網だけ後で買いなおす可能性もありますね。

 風が強い日はえごまが飛びますのでオススメできません。周囲を囲ってしまって脱穀するのも手です。また、風がない日に脱穀したものを広げておいておくと虫が出て行きますが、注意していないと鳥に食べられます。